《食いこ》コーヒーハウス アモル(茨城・土浦市) 心身充実、野菜満載ランチ

茨城新聞
2024年6月9日

木々に囲まれた小高い場所にある茨城県土浦市大岩田の「コーヒーハウス アモル」。切り盛りするのは、滝修司さん(72)と孝子さん(70)夫妻だ。接客担当の修司さんが自慢のコーヒーを一杯ずつ丁寧に入れ、厨房(ちゅうぼう)に立つ孝子さんが新鮮野菜をふんだんに使った料理に腕を振るう。閑静な環境の下、健康的な食事と心を休めくつろげるぜいたくな時間を提供している。

滝さん夫妻は、ともに土浦市の元職員だった。早期退職後の2011年4月、店をオープンさせた。メニューの中心は「気まぐれランチコース」。直径約30センチの大皿にメイン料理とライスに加え、約30種類に及ぶ野菜が山のように盛られる。前菜、スープ、ゆで卵、デザート、飲み物も付き食べ応え十分。1日350グラムの野菜摂取が推奨される中、1食で上回る量だ。ランチのメインは週替わりで、手作りハンバーグや豚ロースのしょうが焼きなどを用意。孝子さんは「なるべく地産地消にこだわり、愛情を入れて作っている」と笑顔で話す。

店で使う野菜の多くは、つくば市内の畑で作られた低農薬野菜。畑は土浦市職員OBが手がけ、店へは無償という。ほかの職員OBからも夏ミカンの無償提供があるなど、修司さんは「昔の同僚たちが支えてくれて成り立っている。感謝です」と語る。

約30種類に及ぶ野菜のサラダが付く「気まぐれランチコース」

コーヒーもこだわりが詰まる。修司さんが注文のたびに豆をひきドリッパーで丁寧に入れる。「香りがいい」と胸を張る一杯だ。ランチコースに含まれるアモルオリジナルのブレンドがお薦め。ランチタイムが終わる午後2時以降は、女性に人気のパンケーキやケーキセットを提供する。

季節ごとに変わる花木の風景を楽しむことができ、癒やしの空間が特徴

山小屋風の店内は四方に窓を配置。庭に植えられたヤマボウシ、ケヤキ、ヤマザクラなどの木々を眺めて食事が取れる。ウッドデッキのテラス席は店内から平たんに続き開放的だ。道行く人の目線も気にならず隠れ家的な雰囲気を醸し出す。年4回、職員OB出演のコンサートも開かれ、手作り弁当を用意する。

オープン14年目。手の込んだランチやスイーツ、コーヒーなどの提供とともに気さくな夫妻の人柄が客を引き寄せる。2人は「地域で愛されるお店でいたい」と笑顔で語った。

お出かけ情報
コーヒーハウス アモル
▽茨城県土浦市大岩田1771の1
▽営業日は木、金、土曜(祝日除く)
▽営業時間は午前11時~午後5時
▽(電)029(826)7020
▽ホームページのアドレスはhttp://amor.jp

コーヒーハウス アモル