清流に薫風、大群が上空を悠々泳ぐ　鯉のぼり祭り（群馬・神流町）

800匹のこいのぼりが薫風を受け、関東屈指の清流の上空を悠々と泳ぐ。こいこいあいランド会館（群馬県神流町万場）近くの神流川沿いで繰り広げられる風物詩。赤、青、黄など色とりどりの大小のこいのぼりの大群が、山の新緑と青空を背に輝いている。

町民有志のかたる会（旧万場かたる会）が1981年5月、家庭に眠っているこいのぼりを泳がせようと、川の上空に揚げたのが始まり。10本のワイヤロープを対岸の山の上から渡し、階段状に並ぶ大群が風をいっぱいに吸い込む。役場や町商工会の職員、中高生ら住民が一丸となって 設置している。

掲揚は12日まで。鯉のぼり祭りのイベント（実行委員会主催）が5日まで開かれ、町民らが飲食物を販売する。町産の「神流杉」や「神流檜（ひのき）」を使った香り袋作りの体験ブースもある。問い合わせは町観光案内所（☎0274-57-3305）へ。