「極太」モンブラン開発 栗ペースト径4ミリ 茨城・笠間の加工販売老舗
栗の味がしっかりするモンブランー。全国有数の栗産地、茨城県笠間市の岩間地区で栗の加工や販売を手がける老舗の小田喜商店(同市吉岡、石田啓一社長)が、栗ペーストの径が4ミリの極太モンブランを開発した。栗の味をしっかりと味わえることを目指した。1日5個限定で、工場直結の直売店で販売している。
商品は「いわまの『極太』純生もんぶらん」。カップ容器入り(容量約180グラム)で、スプーンですくって食べる際にこぼれることを想定し、花びら形の受け皿が付いている。販売価格は1200円。
最近のモンブランは、搾りたてで販売し、栗ペーストの搾り方も1・5~1ミリなど径の細さを競う「極細」が主流。同社は、既存商品(径2ミリ)のリニューアルに際し、あえて〝逆張り〟を狙った。石田社長は「岩間の栗をアピールする栗屋として、栗の味がガツンと残り、食べ応えある商品にしたかった」という。
カップのてっぺんに極太に搾った栗ペースト、中層に純生クリーム、下層はさくっと軽やかな食感のメレンゲという3層構造。純白のメレンゲは、口の中で雪のように溶けていく。
メレンゲを焼くのに3時間半かかるため、販売できる商品数は1日5個のみ。メレンゲの食感を保てるようにと、賞味期限を15分と〝超短く〟設定している。
直売所の営業時間は午前10時~午後5時。日、月曜と祝日は定休。問い合わせは小田喜商店(電)0299(45)2638。