道の駅グルメ 茨城・かさま栄冠 極細モンブラン、最多得票 「道-1グランプリ」
京都府で開かれた全国の道の駅グルメの王者を決める「道-1グランプリ 復活祭2023」(実行委主催)で、初めて出場した道の駅かさま(茨城県笠間市)の「笠間和栗0・5ミリ極細モンブラン」が、来場者投票で最多得票を獲得し、グランプリに輝いた。同道の駅は「全国にPRするきっかけになればいい」と喜んでいる。
「道-1」は道の駅が提供する各地域特有の食材を使った自慢のグルメを競い合う祭典。2016年に始まり、京都府京丹後市の「道の駅丹後王国『食のみやこ』」を会場に開かれてきた。5回目となる今年は今月11、12両日に開かれた。コロナ禍の影響で4年ぶりに復活した。
当日は、書類審査を経た17のグルメがエントリー。地元京都をはじめ、群馬や新潟、長野、石川、大阪、高知、福岡など12府県の道の駅が参加した。入場者は延べ約1万2000人に上った。
道の駅かさまが出品したのは、キッチンカー「栗の絲(いと) KASAMA」で提供されている搾りたてモンブラン。笠間産栗のペーストを0.5ミリという超極細に搾っているのが特徴。質の良い生乳ジェラートの山の上に、ふわふわと糸のような栗がふりかけてある。
「栗の絲」の経営母体、フードラボ(埼玉県)の真鍋豊光代表(55)は「『道-1』に出てみたかった。会場にたどり着くのに、15時間もかかる遠い道のりだったが、現地では終始行列が途切れず、1000食分を販売できた」と手応えを語った。
21年9月の施設オープンから丸2年を過ぎた同道の駅の菅井敏幸駅長(58)は「こちらの道の駅、笠間の栗がこれを機にいっそう広く知られ、足を運んでもらえることにつながればうれしい」と波及効果に期待を寄せる。