全国的にもレア…現代によみがえる“踊り念仏” 栃木・福正寺で僧侶7人が躍動的に踊る
下野新聞
2023年11月13日
栃木県栃木市西方町元の福正寺でこのほど、踊り念仏「一向上人踊躍念仏」が奉納された。一般にも公開され、地元住民ら約100人が見学した。
踊り念仏は僧侶が鉦(かね)を打ち鳴らし、踊りながら念仏を唱える。鎌倉時代の遊行僧・一向上人が踊り念仏で宗派を広げようとしたのが起源とされる。
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一向上人が1278年に開いた福正寺では踊り念仏が伝承されていたが、明治時代に途絶えたという。その後、開山730年記念として2008年、約140年ぶりに復活させ、毎年奉納している。
7人の僧侶が念仏を唱えながら躍動的な踊りを披露し、先祖の供養や現代の幸福などを願った。松涛淳一住職(68)は「踊り念仏が残っているのは全国でも少ない。たくさんの人に親しんでもらいたい」と話した。