茨城の水郡線 自転車持ち込み、全31駅に 10月から土日祝
茨城新聞
2023年9月16日
JR水郡線列車内に自転車をそのまま持ち込める「水郡線サイクルトレイン」について、茨城県は14日、同線の上菅谷-磐城石川駅間と上菅谷-常陸太田駅間の全31駅で10月から利用できるようになることを明らかにした。これまでの対象7駅から大きく増やし、サイクリング需要を取り込むほか、地元住民の利便性も高めて利用を促進する。
自転車を持ち込めるのは、土日曜と祝日に運行する車両で、対象駅は茨城県が20駅、福島県が11駅。これまでは、上菅谷、常陸大宮、常陸大子、常陸太田、磐城塙、磐城棚倉、磐城石川の7駅にとどまっていた。
県交通政策課によると、利用には通常の運賃に加え、事前登録が必要。降車時に各駅で利用登録証を提示する。無人駅の場合は乗務員に提示する。
JR東日本水戸支社は2021年5月、サイクルトレインの実証実験を同線で開始。22年4月からは一部駅を対象に通年実施してきた。同課は「利用可能駅が大幅に増えることで、普段使いの地元住民にも利用が広がり、利便性が大きく高まる」としている。