高校生が考案「しもつかれコロッケ」 2月のイベントで限定販売
【宇都宮】高校生が地域活性化について考える「宇都宮・高校生まちづくりプロジェクト『宮つく』」は、本県の郷土料理しもつかれを使った「しもつかれコロッケ」を考案した。若者などに敬遠されがちな郷土料理を食べやすくアレンジし、より多くの人に親しんでもらおうと試作を重ねた。商品は2月26日に江野町のオリオンスクエアで開催されるオリスクひなまつりで販売される。
宮つくは2014年、当時宇都宮北高3年だった宇都宮大教育学部2年大野智成(おおのともなり)さん(20)ら3人が「自分たちで栃木の未来をつくりたい」と結成。活動3年で、これまでにオリジナルのノンアルコールカクテルの販売や高校生バンドフェスタを開催し、まちなかを盛り上げている。
現在、メンバーは同校と宇都宮短大付属高の1~3年生15人。大野さんら成人のサポーター3人が支援している。しもつかれコロッケは「しもつかれをもっと気軽においしく食べられないか」と約1年前から計画。コロッケのほか、ピザやパスタ、ギョーザなどさまざまな料理と、協力者に提供してもらったしもつかれを組み合わせた試作品を市内の公共施設の調理室を借りて作り、見た目や味が一番良かったコロッケの販売を決めた。
これまで3回試作を行い、しもつかれとジャガイモの割合などを改良。試作品は自宅にも持ち帰り、「しもつかれが苦手な妹もおいしいと言ってくれた」と宇都宮北高2年の阪本幸恵(さかもとゆきえ)さん(17)。代表の同校2年直井陸(なおいりく)さん(17)は「周囲にも好評。販売を通してしもつかれのおいしさも伝えたい」と話している。
大野さんは「自分もカクテル販売を体験して、『宇都宮っていいな』と再認識できた。高校生も今回の経験を自信につなげてほしい」とエールを送る。
販売は正午~午後3時。1個200円(税込み)で限定約200個(売り切れ次第終了)。
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