華蔵寺公園の観覧車が無料に 多文化発信、次回は9月 群馬・伊勢崎市
国際色豊かな群馬県伊勢崎市の魅力を発信し、多文化共生社会実現の後押しをしようと、市のシンボルともいえる大観覧車「ひまわり」を特定の日に無料開放する取り組みが、ペルー独立記念日に当たる28日に始まった。オートミライ華蔵寺遊園地の愛称命名権を持つアイザワコーポレーション(同市羽黒町、相沢正雄社長)が利用料を負担する。今後もベトナムやブラジルなど、市内在住外国人の上位5カ国の建国記念日などに継続実施する方針だ。
観覧車は高さ65メートル、1周12分の人気アトラクションで、料金は280円。この日は出入り口にペルーの国旗とのぼり旗を掲げ、新たな試みをアピールした。
午前9時の開園後、多くの家族連れや小学生らのグループがゴンドラに乗り込み、眼下に広がる景色を楽しんだ。ただ、同日は伊勢崎で全国最高の39.4度を観測。同遊園地が規定する気温の上限(38度)に達したため、午後2時ごろから観覧車は運行を休止し、無料開放遊具をメリーゴーラウンドに切り替えた。
今後はベトナム建国記念日(9月2日)、ブラジル独立記念日(同7日)、中国国慶節(10月1日)、フィリピン独立記念日(6月12日)に合わせた実施を計画している。
今年は日本とペルーの外交関係樹立150年の節目でもあり、お祝いムードを高める狙いがある。ペルー出身の相沢社長(32)は「伊勢崎に住む人たちに外国に興味を持ってもらいたい」と話した。
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