三陸から直送、海の幸集め 宇都宮ろまんちっく村で、復興へ「うまいもの市」
【宇都宮】東日本大震災復興支援の新企画「三陸うまいもの市」が21、22日を皮切りに、道の駅うつのみやろまんちっく村で始まる。岩手、宮城両県の漁業団体などが協力し、その日水揚げした鮮魚や代表的な水産加工品の数々を販売する。出店者の地域を入れ替えながら、3月末までほぼ毎週末ごとに開く予定。企画を踏まえ、夏ごろには三陸へのバスツアーも検討している。
企画は主に、これまでも同道の駅とさまざまな催しを手掛けてきたイベント企画会社MYSコーポレーション(小山市雨ケ谷新田)が担う。昨年9月にオープン20周年を迎えた同道の駅側が特別企画を考える中で、MYSの佐瀬慧太(さぜけいた)代表取締役(27)が福島県郡山市出身であることに着目。共にできる復興支援として案がまとまった。
三陸の物産店や漁協、水産会社などが協力し、第1弾の1月は21、22日に岩手県釜石市、28、29日に宮城県松島町と気仙沼市の特産品を販売。釜石のホタテ浜焼きや松島の焼きガキなどその場で味わえるもの、気仙沼のフカヒレ、三陸ワカメなど内容はさまざま。産地直送の鮮魚も連日並ぶ。価格は焼きガキ1枚200円、3枚500円など。
2、3月は岩手県大船渡市と宮城県石巻市、南三陸町も加えた6市町に。2月の全ての土日、3月も4、5日を除く全ての土日・祝日に開く予定だ。
同道の駅を運営する新里町のファーマーズ・フォレストは、初夏にも三陸へのバスツアー事業を検討中。同社の旅行部門「えにしトラベル」が得意とする体験型ツアーにする考えだ。
佐瀬さんにとって今回の企画には、大震災で命を落とした宮城県出身の友人への思いもあるという。「現地は漁獲高が回復する一方、失った販路の再構築など復興は道半ば。三陸の海産物の素晴らしさを栃木に伝える橋渡しをしたい」と意気込んでいる。
三陸うまいもの市は午前9時~午後4時。(問)MYSコーポレーション070・1043・7009。
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