文化庁「100年フード」に茨城の「牛久ワイン」認定

茨城新聞
2023年3月18日

茨城県牛久市は、日本各地で世代を超えて受け継がれた食文化をたたえる文化庁の「100年フード」に、市内で醸造されてきた「牛久ワイン」が認定されたと発表した。

100年フードは江戸時代から伝わる「伝統」、明治・大正から続く「近代」、今後100年の継承を目指す「未来」の3部門から選ばれる。牛久ワインは「近代」部門で認定された。

認定には、同市産のブドウを85%以上使い、かつ同市内で醸造されることが条件。

市文化芸術課によると、現在醸造されているワインでは、日本初の本格施設「牛久シャトー」の「牛久葡萄(ぶどう)酒」が当てはまるという。

牛久ワインの醸造は、実業家の神谷伝兵衛(1856~1922年)が開設した牛久シャトーで始まった。フランスの醸造技術を導入し、当時の海外の博覧会で高い評価を得るなど、日本のワイン文化に貢献してきた。

根本洋治市長は認定を受けて「市の発展とまちづくりに大きな影響をもたらし、地域になくてはならない文化」とコメントした。