復興願い だるま贈る 高崎寺尾中→熊本益城中

上毛新聞
2016年10月6日

ㅤ高崎寺尾中(高崎市寺尾町、山田中久校長)は、熊本地震で被災した益城中(熊本県益城町)に、全校生徒が復興の願いを書き込んだだるまを贈る。4日に伝達式が開かれ、山田校長に3体のだるまが託された。

ㅤ高さ約50センチのだるまで、「笑顔」「希望」「夢」の文字が正面に大きく書かれ、279人の生徒が「同じ中学生として応援しています」「地震に負けずに頑張ってください」などとコメントを書き込んだ。
ㅤだるまの贈呈は、復興支援で益城町を訪れた前PTA会長、相原誠一さん(49)の6月下旬の講演がきっかけ。相原さんは倒壊した家屋の写真を見せながら、現地の状況を説明した。
ㅤ同世代の子どもたちが過酷な状況に置かれていると知った生徒たちは、一日も早く日常生活を取り戻し元気になってもらいたいと、「七転び八起き」の意味が込められた縁起物の高崎だるまを贈ることを決めた。益城中の校長は「生徒の励みになる」と喜んでいるという。
ㅤこの日の伝達式で久林隆祐さん(3年)、山口花さん(2年)、鈴木美乃里さん(1年)の各学年代表が、山田校長らにだるまを手渡した。久林さんは「くじけそうになった時の心の支えになればうれしい。一日も早い復興を群馬から願っています」と話していた。だるまは今月中旬に益城中に届けられる。