角田柳作の足跡紹介 弟子のキーンさんも 県立文学館

上毛新聞
2016年10月3日

ㅤ米コロンビア大で日本学を教えた津久田村(現渋川市)出身の角田柳作(1877~1964年)と、角田の教えを受け、精力的に活動するドナルド・キーンさん(94)らを紹介する企画展が1日、高崎市保渡田町の県立土屋文明記念文学館で始まった。両者の手紙や写真、著作物など約300点を展示している。12月11日まで。
ㅤハワイで日系人を指導した後、ニューヨークに渡って排日運動に行き当たった角田は、両国の相互理解に向けた日本文化研究所の設立に奔走。施設を受け入れてくれたコロンビア大で教壇に立った。企画展は当時の写真なども交えて、角田の足跡を丁寧に紹介する。
ㅤ角田の業績を広く紹介したキーンさんも、同大で薫陶を受けた一人。来日して司馬遼太郎や三島由紀夫ら多くの文人と交流した様子が、会場の写真や手紙から伝わってくる。
ㅤ同館の20周年企画。火曜休館。問い合わせは同館(027・373・7721)へ。

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