源平合戦の小説紹介 古河、永井さんの創作活動に迫る
茨城新聞
2016年8月28日
古河市出身の小説家、永井路子さんの、平安時代末期の「源平合戦」に題材を得た作品群について紹介する企画展「赤と白の激突~永井路子の描く源平争乱」が古河市中央町3丁目の古河文学館で開かれている。1979年に放送されたNHK大河ドラマ「草燃える」の関連資料も公開され、主演した石坂浩二さんと岩下志麻さんのサイン入りポスターなどを展示。会期は9月22日まで。
展示は、直木賞を受賞した小説「炎環(えんかん)」など永井さんの源氏周辺を題材にした作品についての関連資料、小説「波のかたみ 清盛の妻」など平氏を中心にした作品群、小説「北条政子」などドラマ「草燃える」関連資料の3分野に分けられて解説され、小説の生原稿など約70点が公開されている。永井さんによってぼろぼろになるまで読み込まれた、鎌倉幕府成立前後の歴史が叙述された歴史書「吾妻鏡」なども展示され、創作活動の一端に迫る興味深い企画展となっている。
同館学芸員の秋澤正之さん(43)は「永井路子といえば『鎌倉』。本領の発揮されている作品群を紹介している。永井さんによって使い込まれた吾妻鏡も面白い」と話している。
問い合わせは同館(電)0280(21)1129。
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