「常陸大黒」新メニュー 大子、料理家が10品紹介

茨城新聞
2016年7月2日

大子町特産のベニバナインゲン(花豆)「常陸大黒」の知名度向上を目指し、常陸大黒を使った新メニュー発表会が1日、同町大子の保健センターで開かれた。料理家の小田真規子さんがつまみやデザート、小豆代わりに入れた赤飯など10品を紹介。町内の飲食店やホテル関係者らは、試食しながら食材や商品としての可能性を探った。

シンプルに仕上げた塩煮と、あっさりと甘煮にした常陸大黒を持ち込んだ小田さんは、「大きさと色つやの存在感をどう出すかが重要」と話しながら、ピクルスやピンチョス、カナッペなどのつまみ、赤ワイン煮やチョコレートケーキなどを披露した。

参加者らは次々に出される料理を試食。新たな常陸大黒の生かし方など、感想を述べていた。和風レストラン「七曲がり」の上谷泰久店主は「いろいろな可能性を思い付いた」、「滝味の宿・豊年万作」の阿久津博史社長は「客にどう喜んでもらえるかが鍵」と話した。

常陸大黒はこれまで、生豆だけの販売だったが、塩煮と甘煮の販売も計画。町内での普及とともに、観光客への認知度アップを図る。小田さんは「ボリューム感がある食材。地元がその気になって、長く続けるのが大事」とアドバイスした。

常陸大黒は県が育成した品種で、1粒が2グラム以上あり、国内最大級の大きさ。光沢のある黒色と上品な味わいがある。現在、町内28人が生産し、栽培面積124アール、前年度の年間出荷量は約2・8トン。

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