古河の農家 自家製ニンジン加工 新商品開発に力

茨城新聞
2016年3月3日

ニンジン栽培を手掛ける「ta-bo farm」(ターボ ファーム、古河市下辺見、高橋忠浩代表)は、ニンジンを使った6次産業化商品の開発に力を入れている。これまでに糖度の高い自家産ニンジンをふんだんに使用しドレッシングとジュースを開発。販路拡大を求め、2月からインターネット販売も始めた。高橋さんは「おいしさを多くの人に知ってもらいたい」と、ニンジンの魅力をアピールしている。

代表の高橋さんは6年前に就農。キャベツ専業農家の両親を手伝いながら、ブランド化商品開発を目指し、ニンジン栽培を始めた。ニンジンは現在年二期作で計40アールを作付けし、「ひとみ人参」など5品種を作っている。

開発したドレッシングはオリーブオイルにしょうゆ、醸造酢などをブレンドした。業務用液体調味料専門メーカーのつくば食品(同市下大野)に試作段階から加工を委託。鮮やかなオレンジ色が映える瓶ボトルのパッケージデザインは高橋さん自身が手掛けた。

高橋さんは「サラダやパスタソースにも使える万能ドレッシングを目指した。生で食べても特有のくせのあるにおいがほとんど感じないので食べやすいと思う」と強調する。

ジュースは長野産リンゴや愛媛産レモンなど素材を厳選し、梅エキスのほか隠し味にショウガを加える。添加物は使わず素材の持つ自然な味わいが売り。「飲みやすい味付けでニンジンが嫌いな人にお薦めしたい」(高橋さん)自信作だ。

2商品は古河市大和田の道の駅「まくらがの里こが」などで取り扱っている。本格的に加工品開発に乗り出してから1年を迎え、ホームページを開設し2月からはドレッシングとジュースのセット販売も開始した。新商品のジャムも開発中だ。

高橋さんは「イベントで試食や試飲も積極的に行い認知度を上げていく。ニンジンの新しいスタイルやおいしさを提案したい」と意欲を見せる。

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