矢を放ち無病息災願う 日光 二荒山神社中宮祠で武射祭

下野新聞
2016年1月5日

 日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で4日、室町時代から続く新春行事「武射祭(むしゃさい)」が行われ、神職ら23人が1年の無病息災を祈って白羽の矢を放った。

 武射祭は、男体山の神(二荒山神(ふたらやまがみ))と群馬県の赤城山の神が領地をめぐって戦場ケ原で争った際、二荒山神に加勢した弓の名人が赤城山の神の化身である大ムカデの目を射抜いたという故事に由来する。

 関係者は社殿での神事の後、境内の上新橋(かみしんきょう)に移動。白装束姿の吉田健彦(よしだたけひこ)宮司が「やあー」というときの声とともに赤城山の方角にある中禅寺湖に向けて白羽の矢を放ち、神職や県弓道連盟の会員も続いた。

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