常陸国の柔術奉納 勝倉神社 新嘗祭で百数十年ぶり ひたちなか

茨城新聞
2015年11月23日

ひたちなか市勝倉の勝倉神社で23日に開かれた新嘗(にいなめ)祭で、百数十年ぶりに常陸国の古式柔術「為我流(いがりゅう)和術」が奉納演武された。
水戸市内で保存に努めている祖父江光紀さんによると、同神社には1905(明治38)年に掲げられた為我流の奉納額がある。同流派は江戸中期に水戸で創流。3代目の鹿嶋武次衛門の代から勝倉で継承されてきた郷土武術という。今回、奉納演武の世話役を務めた地元の長老、武石勝利さんの祖父の秀之助さんが地区最後の免許師範だったと伝えられている。
流派は、6代目の鹿島巳之衛門から分岐した系統が県央や県北に伝播(でんぱ)して、戦前までは門弟数千人を数えた。現在は、勝倉から那珂と常陸太田を経由して大子の羽石家に伝わった為我流を水戸市で古武道を指南する祖父江さん一門が学んで保存継承に努めている。
今回の演舞奉納は、神職や数十人の氏子が見守る中、祖父江さんの関口流抜刀術に続いて行われ、一門の種村高之さんと熊澤成晃さんが見事な為我流の技を披露した。

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