史跡・名勝に西山荘 有形文化財に県内4カ所 文化審答申

茨城新聞
2015年11月21日

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は20日、常陸太田市の西山御殿跡(西山荘)を国指定史跡および名勝に指定し、大子町内の旧外池呉服店店舗など4カ所を国登録有形文化財(建造物)に指定するよう馳浩文部科学相に答申した。本県で国指定史跡および名勝が指定されるのは1922年の常磐公園(水戸市)以来93年ぶり2件目。本県の登録有形文化財は計267件となる。
 史跡および名勝に指定される常陸太田市新宿町の西山御殿跡は、水戸黄門で知られる水戸藩2代藩主、徳川光圀が隠居後に住んだ邸宅跡。御殿の周囲には池や滝などを備えた庭園がある。
 邸宅は解体や焼失を経て、現在の建物は1819年に再現されたものだが、隠居に当たって光圀が理想とした景観がよく残されている。また、光圀が自ら「大日本史」を校閲した記念の場所としても重要という。
 登録有形文化財に指定される大子町金町の旧呉服店店舗は、1896年に建築された土蔵造りの店舗。外壁を黒しっくいで塗り込めた重厚な外観で、町並みに歴史的な景観をつくり出している。現在は地元産漆を使った漆器の展示販売に活用されている。
 同町泉町の旧樋口病院入院棟は奥行きの長い木造2階建て。1階に診察室などがあり、2階には病室が並ぶ。現在は漆の保全に取り組むNPOの活動拠点としている。
 同町本町の大子カフェ店舗兼主屋は、店舗部の2階にガラス戸を入れて欄干を付け、通りの景観を彩る町屋になっている。土蔵はなまこ壁を貼って装飾。白しっくいを基調としつつ、窓や開口枠などに効果的に黒しっくいを使っている。

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