明治期の木造地蔵45体、11月に初公開 葛飾北斎も描いた浄因寺 足利

下野新聞
2015年10月28日

 【足利】葛飾北斎(かつしかほくさい)の錦絵にも描かれたことで知られる月谷町の行道山浄因寺地蔵堂に奉納されていた木造地蔵45体が31日、11月1日に利保町2丁目の北郷公民館で開かれる「第29回北郷地区文化祭」で初めて公開される。

 同地蔵堂を調査した地元の郷土史家中島太郎(なかじまたろう)さん(52)は「地域に伝わる信仰の証を多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 今月上旬、中島さんら檀家(だんか)3人が同地蔵堂を調査し、45体を確認した。中島さんによると、同地蔵堂は本堂裏手の岩壁の中腹にあり滑落の危険などが懸念された。そのため20年以上前に故米沢渉游(よねざわしょうゆう)住職が扉を閉ざし、それ以来、内部は見られない状態だったという。

 木造地蔵は本尊とみられる高さ約30センチの地蔵菩薩坐像(ぼさつざぞう)を囲むように安置されていた。確認できた中で最も古いのは1870(明治3)年に奉納され、多くが明治、大正期のものとみられるという。高さは約9~26センチ。地元だけでなく、群馬や東京から納められた物もあった。

 文化祭は入場無料。午前9時~午後4時。(問)同公民館0284・41・5080。

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