「ふくゆい」初出荷 水戸のブランド梅

茨城新聞
2019年6月12日

水戸市産のブランド梅「ふくゆい」の出荷が11日、同市飯島町のJA水戸西部営農資材センターで始まった。「福」を「結ぶ」という意味が込められ、2017年から販売開始。本年度は昨年度の倍の5~6トンの出荷量を見込む。主に市内の酒造会社や菓子店に出荷される。
同市内では、12年から「ジョイント栽培」による生産を開始。木の丈を1メートル弱に抑えて強制的に曲げ、隣の苗木と接ぎ木して育てる最新技術で、全国で初めて事業化に成功した。同市農業技術センター技師の斎藤弘幸さんは「本格的な出荷まで10年かかる成園化が約5年でできる。8年目を迎え生産数は今後も期待される」と語った。
3年目の出荷となる農家の神原一彦さん(61)=同市加倉井町=は「年々収穫数が増えてきた。昨日は大雨の中、夫婦2人で収穫し大変だった。大きくきれいな状態で収穫できるとうれしい」と話した。

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