一番の酒造り決意 銘柄、「富士大観」に一新

茨城新聞
2019年6月12日

創業150年を迎えた森島酒造(日立市川尻町、森嶋鎮一郎社長)は同社の主要銘柄「大観」を「富士大観」へ一新した。

同社は1869年創業。「大観」は4代目社長の浩一郎氏と親交のあった日本画家の横山大観が1953年命名した。今年で創業150年を迎え、元号が変わったことを機に、66年ぶりに「富士大観」にリニューアルすることを決めた。各商品のラベルは随時、新銘柄へ切り替える。

森嶋正一郎専務は変更に至った経緯について、「自分なりに手応えのある酒造りができるようになったことが後押しした」と話す。

新銘柄を「富士大観」としたことについて、横山大観が富士山を題材にした作品を数多く残していることに加え、「富士には一番という意味も込めた。これからも地域に選ばれる、一番の酒造りを目指す」決意を表した。

同社では、今年の全国新酒鑑評会で「富士大観限定大吟醸」が金賞を受賞。世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2019」の「SAKE部門」において「大観(現富士大観) 純米大吟醸」と「大観 雄町 純米吟醸」が金賞を受賞した。森嶋専務は「三つの金賞は創業以来初めて。富士大観のスタートに合わせて従業員が一丸となり丁寧な酒造りに注力した。じっくりと味わってほしい」と語る。

各商品の小売価格は限定大吟醸1・8リットルが10800円、同720ミリリットルが5400円、純米大吟醸1・8リットルが5940円、同720ミリリットルが2970円(いずれも税込み)、雄町純米吟醸1・8リットルが2860円(税別)、同720ミリリットル1430円(同)。

問い合わせは同酒造(電)0294(43)5334

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