手触れずコイさばく 笠間稲荷 豊穣願い儀式「包丁式」

茨城新聞
2015年10月25日

一切手を触れずに魚をさばく、平安時代からの儀式「包丁式」が24日、笠間市笠間の笠間稲荷神社(塙東男宮司)で初めて執り行われた。伝統を継承する四條司(しじょうつかさ)家の第41代当主、四條隆彦氏が華麗な所作でコイを切り分け、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。
儀式は天皇の命で四條中納言藤原朝臣山蔭卿(あそんやまかげきょう)が定めた包丁さばきの作法に由来し、手を使わないのは衛生を保つ意味を含む。古式ゆかしい衣装をまとった隆彦氏は厳かな拝殿を舞台に、包丁とまな箸を舞わせるような動作で器用に操り、コイを背からそぎ落として三枚おろしにした。
塙宮司が会長を務める笠間市国際交流協会の創立20周年を記念して行われ、招かれたレバノン駐日大使のイマン・ユーニス氏は「精度の高い動きに、宗教や食文化とのつながりを感じた。とても感激した」と話した。

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