水戸一中に彫刻家が出品 美術部員が個展企画

茨城新聞
2015年10月11日

水戸市内の中学校で、現在活躍する作家による個展が開かれている。中学校の美術部員が企画展名を決めたほか、作品解説などを手掛けた。顧問教諭は「作る人と見る人をつなぐ学芸員の役割を生徒が果たした」と話し、中学校の美術部企画としては珍しい作品展示を試みたと胸を張っている。

個展が開かれているのは水戸市東原の市立一中(田辺一男校長)。「無可有(むかう)の彫刻家・浅野暢晴展-祝祭の物語」の企画展名で17日まで開催されている。作品名とテーマを参考に生徒らが考えた。部員19人は浅野さんのレクチャーを受け、自分たちで展示場所を決めながら作品を飾った。

校舎内と屋外に、さまざまな形態の陶が連なる立体作品12点が並ぶ。3本足の生物を抽象的に表現するなど、浅野さんは「神話的なものをつくりたかった」と話す。

浅野さんは1979年石岡市生まれ。2002年の県芸術祭美術展覧会彫刻部門で特選、04年の日本現代陶彫展で銀賞、13年には静岡県主催のグランシップアートコンペでも受賞している。美術部顧問の春田友則教諭と面識があり、今回の企画展が実現した。

中心になって準備を進めた部長の橋本拓馬さん(13)は「感情をもった物体を思わせるその造形は、今にも動き出しそう。生命力に満ちあふれている」と、作品の特徴を捉えている。

副部長の浅野瑞樹さん(13)は「準備はわくわくした。作品に込められた思いを自由に楽しんでほしい」と話し、来場を呼び掛けている。

観覧希望者は同校(電)029(224)2424(美術科主任・春田教諭)まで。

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