《茨城いちばん》ミズナ 本場しのぐ産地

茨城新聞
2018年3月18日

シャキシャキとした食感で、鍋やサラダの定番野菜となっているミズナ。元は京野菜の一種で「京菜」とも呼ばれるが、今や本県は“本場”をしのぐ一大産地。県産地振興課によると、2016年の出荷量は1万8400トン、作付面積は899ヘクタールで、ともに全国トップ。出荷量は全国シェアの4割以上を占める。

産地は鹿行地域の鉾田市、行方市を中心に、茨城町、下妻市、常総市など。ギザギザの切れ込みが入った葉が特徴。寒さに比較的強く、本来の旬は冬だが、ハウス栽培で周年出荷される。最近は辛みがなく、生でもおいしく食べられるよう改良された品種が出回る。

「水菜」の名は、肥料を使わず、畑に水を引いただけで育てられることが由来とされる。風邪予防に役立つカロテンやビタミンC、貧血予防に効果的な鉄分などの栄養素を豊富に含む。

県内産地の先駆けは旧北浦町(現行方市)で、01年に本格栽培が始まった。当時、関東地方ではなじみのない野菜だったが、大手スーパーの要請を受け、同町の生産者組織が中心となり、JAなめがたや町が協力して産地化の取り組みに着手。栽培を軌道に乗せた。

現在、同JAみず菜部会には47人が所属。17年度は約430トンを出荷した。担当者は「小株のやわらかい時期に出荷している。今後も市場や流通業者の要望を把握し、対応していきたい」と話す。

定番以外の食べ方も広がりつつある。鉾田市では地元産ミズナをたっぷりと使ったホットドッグが考案され、移動販売が人気を集めている。

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