若田、大西さん宇宙服ショー 学生デザイン つくば・JAXA

茨城新聞
2018年3月8日

デザインを学ぶ専門学生らが考案した宇宙服のファッションショーが7日、つくば市千現の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで開かれた。宇宙飛行士の若田光一さんと大西卓哉さんがモデルとなり、斬新なデザインの宇宙服をお披露目した。

若者に宇宙へ関心を持ってもらおうと、JAXAが服飾・デザインの専門学校「モード学園」と企画。学生のデザイン約600点からJAXA内外で投票し、人気の高かった名古屋モード学園(名古屋市)4年の酒倉知世さん(22)、東京モード学園(東京)3年の大林百合子さん(23)の作品2点を試作した。

若田さんの服は葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の絵柄をプリントした酒倉さんの作品。藍色を基調に腕にはLED(発光ダイオード)を施した。大西さんの服は白色をベースに関節部が伸縮性に優れた大林さんの作品。モデルの2人は軽やかなウオーキングを披露した。

若田さんの服をデザインした酒倉さんは「実際に宇宙服に使われたらうれしい。若田さんは藍色が似合っていた」と喜んだ。

JAXAで宇宙服を研究する山上武尊さんは「機能とデザインの両立は難しいが、今回の作品を宇宙服化する技術を実現したい」と話した。 

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