《上州百景パワースポット》貫前神社の無事かえる 安全の願い見守る

上毛新聞
2018年3月6日

大きなおなかに「無事」の文字。貫前神社(富岡市一ノ宮)の楼門前に、ずらりと並ぶ黄金色のカエルは交通安全のお守り「無事かえる」。役目を終えて返納され、参拝客を出迎えている=写真。
太平洋戦争中、境内にカエル形のサルノコシカケが生え、「勝ち帰る」として出征兵士の無事を願う家族らが数多く参拝。戦後、高度経済成長期に交通事情が悪化すると、「無事帰る」と信仰を集め、カエル形のお守りが生まれたという。
近年は富岡製糸場の世界遺産登録や御朱印ブームもあり、参拝客が増加。小林冨士夫宮司は「実話に基づく貴重な信仰。大切に後世に伝えていきたい」と話す。
(入山亘)

【撮影ポイント】ISO4000、80分の1秒、絞り20。カエルを接写して存在感を出し、奥に参拝者を入れた。

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