《食いこ》ごふくや(常陸大宮市) 那珂川の恵み、旬を堪能

茨城新聞
2017年11月5日

栃木県境が近い常陸大宮市の「ごふくや」はサケやアユが遡上(そじょう)する那珂川沿いに店を開く。店主の石川光司さん(68)自ら取った川魚料理を提供。春はウグイ、初夏から秋にかけてはアユ、春と秋のモクズガニ、秋のサケ、冬はオイカワ、ニゴイなど四季折々、那珂川の恵みを堪能できる。

石川さんは50年以上、那珂川で漁に関わってきた。「父親が那珂川で漁師をしていたので子どもの頃から手伝っていた。漁業権を持ち、ほとんど毎日のように舟を出す」

店名の由来は呉服屋だったことから。父親の代からの呉服屋で、約20年前、旧道から国道123号沿いの今の場所に店を出す時に、そば店も始めたという。川沿いで民宿も営む。

そば店として、独学で習得したという手打ちそばも評判だ。名物は辛み大根おろしそば。辛み大根やネギ、シュンギクやブロッコリーなど何種類もの野菜を栽培する。漬物は自家製。育てた芋でこんにゃくも手作りする。
◇ アユ料理は塩焼きや唐揚げ、一夜干しなど多彩。お薦めは「6、7月はあゆずし。骨が柔らかく、スイカのような香りが楽しめる。身が締まってくる9月は塩焼きがおいしくなる。それを過ぎると子持ちアユ」。季節で違った味わいが楽しめる。

モクズガニは「シャンハイガニに似ている。大きめはゆでて、小さめはだしがよく出るかに汁にする。好きな人は夢中で食べているね」。アユやほぼ一年中取れるという川エビの唐揚げなど揚げ物は妻の満里子さんが担当する。

秋に味わえる那珂川のサケのいくら丼は「生臭みがない」のが特徴という。漁が解禁となったが「今年は遅れ気味。数が取れない。あるかどうか電話で確認してほしい」
◇ 同店は那珂川近くの自然豊かな場所にあり、飾らない雰囲気。春にはウドやコゴミ、タラノメなどの山菜が採れ、里山の恵みも味わえる。石川さんは「野菜は夫婦で作るし、川魚も自分で取る。ほとんど自給自足」と笑う。この店ならではの自然の恵みを存分に生かした味を大切に、漁や料理に腕を振るう。

■お出かけ情報
ごふくや
▼住所は常陸大宮市野田1601の5
▼営業時間は午前11時半~午後5時
▼定休は木曜。臨時休あり。
▼(電)0295(55)3919

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