ダムカレー作れる! 資金達成 高校・大学生ら「支援に感謝」 

茨城新聞
2017年10月4日

城里町の活性化に向け常磐大生・水戸桜ノ牧高常北校の生徒らが企画する「藤井川ダムカレー」の開発支援金のクラウドファンディング(CF)が、目標額の120万円に到達、成立した。9月29日の締め切りまで3週間を切った時点で、額は2割にとどまっていたが、終盤で一気に追い込んだ。諦めずに呼び掛け続けた生徒たちは「感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せる。

同カレーは藤井川ダム(同町下古内)の外観などをご飯、ルーや具材で表すカレーライスで、ダムに隣接する町健康増進施設での提供を目指す。砂金祐年(いさごさちとし)同大准教授のゼミ生や同校の2年生が中心となり企画、6月には試作も行った。

開発資金の調達は、インターネットを通じ不特定多数の人から募るCFを活用。目標金額に達しない場合は、集めた全額が不成立となる仕組みだった。

募集開始から1カ月以上経過した9月上旬の時点で2割程度しか集まらず、学生、生徒はてこ入れに奔走。会員制交流サイト(SNS)、町広報誌でのアピール、チラシ配布など手を尽くした。

締め切り迫る27、28両日は、生徒8人が町内スーパーで横断幕を掲げ街頭PR。新聞報道などで資金集めの難航を知っていた町民もいて、関心を集めた。活動中だった28日夕までに120万円を達成、29日の締め切り時点で143人から138万円を集めた。

2年、坪井凜さん(17)は「感謝の気持ちでいっぱい。一生懸命、呼び掛けたかいがあった」と笑顔。同、綿引隆胤(しげかず)さん(17)は「ここから責任重大。支援者の思いを背負い、納得していただける商品を完成させたい」と気を引き締めた。

今後、ダムカレーの開発に取り掛かり、年内にも販売を始める。

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