日立・かみね動物園 爬虫類の獣舎新設 18年秋完成へ

茨城新聞
2017年9月25日

日立市宮田町の市かみね動物園は開園60周年記念事業として、ワニやヘビなどの爬虫(はちゅう)類やウミウを展示する新獣舎「はちゅウるい館」の整備に乗り出す。10月にも着工し、来年11月ごろのオープンを目指す。

同園には現在、約10種の爬虫類がいるが、同館整備に合わせ、30種ほどを新たに加える。世界で2番目に大きな陸亀「アルダブラゾウガメ」や中小型のワニ、足のないトカゲ「アシナシトカゲ」などが目玉。同市十王町伊師には国内ただ一つのウミウの捕獲場があることから、鵜捕り場を再現して市の鳥ウミウも展示する。

同館は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は約592平方メートル。ゾウ舎脇のわんぱく広場に建設し、2階から入って1階に下りる構造になる。総事業費は約3億5千万円。

生まれてすぐの生き物を飼育するバックヤードや繁殖用スペースも見える構造にする。

6月5日に開園60周年を迎えた同園は、これより前、職員から記念事業のアイデアを募ったところ、現在は分散展示している爬虫類を一カ所に集める提案があった。来園者からも「ワニが見たい」などの声が寄せられていたことから、同館の整備を決めた。

10月にも本格的な工事に着手し、来年秋に完成予定。初めての生き物が多数含まれているため、適応状況を観察する期間を設けた後、同年11月ごろのオープンを目指す。

同園の生江信孝園長は「東京・上野動物園に両生類・爬虫類の展示施設があるが、北関東3県では今回が初めて。楽しみにしてほしい」としている。 

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