地元学生がロゴ制作 日立・折笠ぶどうブランド化

茨城新聞
2017年9月14日

日立市折笠町のJA常陸折笠ぶどう部会(大都誠司部会長、部会員8人)が、「折笠ぶどう」のブランド化に取り組んでいる。市と茨城キリスト教大の学生とともに新たにロゴマークを制作。海外展開にも乗り出し、今月中旬以降、タイに向け第1便が輸出される予定だ。ロゴマークのお披露目も兼ねた販売会が10日、同市十王町伊師の十王物産センター鵜喜鵜喜(うきうき)で開かれ、学生も店頭に立って折笠ぶどうをPRした。

折笠ぶどうは夏の涼しい気候を生かし、1970年ごろに栽培がスタート。ビニールの屋根で雨よけ栽培することで病気になりにくく、農薬が少なくて済むという。環境に配慮した農業に取り組む「エコファーマー」の認定も県から受けた。毎年8月下旬には部会員がそれぞれのブドウを持ち寄り、県県北農林事務所の協力で糖度や酸度、形、色などをチェック、品質の維持に努めている。

部会はさらなるイメージ向上につなげようと、昨年度からブランド化に取り組んできた。その一環で市を通し、同大の地域貢献サークル「HEMHEM」(ヘムヘム=木村友紀部長、部員13人)にロゴマークの制作を依頼した。

部員の経営学部3年、黒沢瑠美さん(20)が中心となって、ブドウの房をモチーフに折笠町を表現した。「潮風を浴びたブドウ」と呼ばれることから、海の波を三日月型に入れ、「常陸太田のブドウとの差別化を図った」(黒沢さん)。「日立」の名の象徴でもあり、海外輸出も見据えて日本を表す日の丸をあしらった。

海外輸出は本年度から検討を開始。日本貿易振興機構(ジェトロ)茨城貿易情報センターの仲介で、タイに現地法人を展開し取り扱う食材の拡大を模索していた水産加工会社「小松水産」(日立市留町)との間で話がまとまった。

先月30日にはタイの関係者も来県して試食、好評だったことから今月4日にサンプル5キロを空輸した。今月中旬以降に本格輸出する予定で、タイでは高級日本料理店に卸される見通しだ。

10日の販売会ではロゴマークの入ったパンフレットも配布。学生のアイデアで巨峰を紙コップに詰めて1個100円で売るなどし、折笠ぶどうをPRした。大都部会長は「シャインマスカットのブランド化にも取り組みたい」と話し、今後は「折笠=シャインマスカット」としての知名度も上げたい考えだ。 

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