大猷院「隠れ堂」初公開 日光・輪王寺

下野新聞
2017年8月10日

 日光市山内の世界遺産日光山輪王寺は11~15日の5日間、徳川3代将軍家光(いえみつ)が眠る国宝「大猷院(たいゆういん)」の本殿裏側にある「隠れ堂」を初公開する。仏神を描いた江戸時代の掛け軸が飾られる神秘的な場所で、霊廟(れいびょう)の背後から参拝する貴重な機会だ。お盆期間中の混雑を考慮し、公開時間は午後5~7時としている。

 寺院は南向きに建てられることが多いが、大猷院の本殿は鬼門に当たる北東を向いている。家光の遺言で敬愛する祖父家康(いえやす)が眠る日光東照宮に向けられたためとされる。

 本殿最奥部にある家光の座像も北東を向く。しかし、通例の方角ではないため本殿裏側の隠れ堂に南側へ向かって掛け軸を飾り、家光の遺言と通例のどちらにも沿う形が取られたという。

 これまで原則公開されることはなかったが、ほかの寺院では見られない形式を知ってもらおうと企画した。拝観料は大人550円。

 輪王寺は「今年は例年になく混雑し、ゴールデンウイークには通常の拝観時間に間に合わない人も出たため夕方の特別公開とした。先祖をお参りするお盆に、家光公の思いにも触れてみてほしい」としている。

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