20年東京サッカー会場 「カシマで五輪」決定

茨城新聞
2017年7月11日

国際オリンピック委員会(IOC)は10日、スイスのローザンヌで開いた理事会で、2020年東京五輪のサッカー会場に県立カシマスタジアム(鹿嶋市神向寺)を追加するとの東京五輪大会組織委員会の提案を了承した。サッカー会場は同スタジアムを含めて7会場となった。橋本昌知事には同日午後5時すぎ、同組織委の布村幸彦副事務総長から電話で吉報がもたらされ、その後、橋本知事が鹿嶋市の錦織孝一市長に伝えた。同スタジアムでは02年サッカーワールドカップ(W杯)日韓大会以来の世界的な大会開催となり、県内初の五輪競技会場となる。

サッカー会場は、招致段階から計画されていた新国立競技場(東京都新宿区)札幌ドーム(札幌市)ひとめぼれスタジアム宮城(宮城県利府町)埼玉スタジアム(さいたま市)味の素スタジアム(東京都調布市)日産スタジアム(横浜市)を合わせて7会場。

ただ、過密日程の新国立競技場で予定される男子決勝については会場変更を含めた対応が検討されている。組織委はこの問題をクリアした上で、改めてサッカー会場の一括承認をIOCに求めることになった。

追加了承決定の連絡を受け、県や地元鹿嶋市の関係者は、喜びをあふれさせた。布村副事務総長からの電話を受けた橋本知事は「できる限り準備を進めますので、よろしくお伝えください」と、歓迎の意思を示した。布村氏からは、(1)11年3月の東日本大震災からの「復興五輪」の理念に合致(2)被災したカシマに対する国内外の支援の感謝の場となる-の2点が了承の理由として伝えられた。

橋本知事は、15年3月に日本サッカー協会(JFA)が追加会場を公募して以降、同組織委の森喜朗会長やJFAの田嶋幸三会長らと会談を繰り返し、復興五輪のシンボルとしてカシマスタジアムの追加を要請してきた。

橋本知事は「大阪、愛知に次いで3番目の追加候補と言われてスタートした。カシマが選ばれ、奇跡的と感じる」とし、会場周辺の整備や渋滞対策を課題に挙げた。さらに、8月1日付で県に「オリンピック・パラリンピック課」(仮称)を設ける方針を表明。同課が県内の事前キャンプ誘致や同スタジアムの会場対策に一元的に対応する。

★県立カシマサッカースタジアム
サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地。1993年、1万5千人収容の日本初の本格的なサッカー専用施設として完成。2002年ワールドカップ(W杯)開催に向けて大規模改修を行い01年に完成。収容数現在4万301人。W杯ではアルゼンチン対ナイジェリアなど3試合で約10万6千人が観戦した。11年の東日本大震災で被災し3カ月以上Jリーグの試合ができなかった。スタジアム指定管理者は鹿島アントラーズ・エフ・シー。

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