特産品使用の御膳開発 行方の22店、4月から提供

茨城新聞
2017年3月22日

麻生藩、水戸藩ゆかりの地である行方市の飲食店などが集まり、その歴史を食で伝える「行方御膳」の開発に取り組んだ。行方市商工会(男庭忠衛会長)が中心となって開発を進め、同市産の野菜や魚、豚肉などを使った、22店それぞれの趣向を凝らした御膳が完成。同市麻生の「湖畔の宿 湖月」で16日、発表会が開かれた。城下町の風情を表現するような格式ある御膳や、気軽に食べられる定食風の御膳などがずらりと並んだ。「行方御膳」は各店で4月1日から提供される。

「行方御膳」は、市商工会の会員や市商工観光課、市6次産業推進室の職員でつくる実行委員会が企画。霞ケ浦と北浦に挟まれた歴史ある同市で連綿と築かれてきた固有の食文化を取り入れながら、「同市産の野菜を3品以上使用」「定食ではなくお殿さま、お姫さまに差し上げるような『御膳』」を原則として各店が開発した。

発表されたそれぞれの「行方御膳」は、同市が誇る特産物がふんだんに使われたものばかり。3代麻生藩主・新庄直好が3代将軍徳川家光に献上したというワカサギや、地元で古くから愛されてきた郷土料理「コイの甘煮」、同市のブランド豚肉「美明豚」のほか、サツマイモ、レンコンなどの野菜が料理に取り入れられた。「湖畔の宿 湖月」は美明豚のしゃぶしゃぶとコイの甘煮、コイのあらいなどが入った御膳を発表。同市蔵川の「福田屋」はレンコンのてんぷらや刺し身の御膳、同市麻生の「一葉亭」は霞ケ浦産のカワエビのかき揚げを添えたせいろそばの御膳を開発した。

発表会で、実行委員長を務める市商工会の男庭会長は「行方御膳を食べに多くの人に行方市に来ていただきたい」とあいさつ。鈴木周也市長は「観光客に『行方市にはこういう名物があるよ』と言えるのは強みになる」と話した。

発表会では「行方御膳」に加え、新たな土産品として、同市吉川の「大平漬物食品」により、サツマイモのつるで作ったつくだ煮ときんぴらも発表された。

同実行委員会は、各店の「行方御膳」を写真入りで紹介し、地図入りのパンフレットも作成した。詳しい問い合わせは市商工会(電)0299(72)0520

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