2016年1~11月、群馬県内18万人 外国人宿泊最多を更新 台湾が半数近く 県誘致実り5年連続増 

上毛新聞
2017年3月6日

2016年1~11月に群馬県内のホテル・旅館(従業員10人以上)に宿泊した外国人の数(延べ宿泊者数)は17万9130人(速報値)で、年間最多だった15年1~12月(14万8780人)をすでに上回ったことが2日、観光庁の宿泊旅行統計調査(速報値)で明らかになった。東日本大震災で落ち込んだ11年以降、5年連続の増加。主に台湾や中国といった東アジアや、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域に向け、インバウンド(訪日外国人客)の誘致に取り組む県などの活動が奏功した形だ。

国・地域別では、台湾が8万4620人で半数近くを占めた。県は友好協力協定を結んでいる台中市や高雄市などを中心にプロモーションを実施し、旅行業者や教育関係者を回ってツアーや教育旅行の招致に力を入れた。台南市と協定を結ぶみなかみ町など市町村とも協力した。タイやシンガポールなどASEANでの旅行博に出展したり、県内への旅行業者やメディアの招請回数を増やすなどアピールに努めた。
速報値は2日、県議会一般質問で、荒木恵司氏(自民)に対し、塚越昭一観光局長が明らかにした。県観光物産課は「日本全体で伸びている中、本県ではターゲットを定めて誘客に力を入れてきた。今後も市町村や宿泊施設と協力して取り組みを進めたい」としている。
県は本年度から4カ年の観光振興計画で、19年の外国人宿泊者数を20万人とする目標を設定している。新年度には外国人観光客の受け入れに関して課題や取り組みを有識者を交えて意見交換する場を設けるほか、訪日客数が伸びているマレーシアや長期間の滞在が多いオーストラリアを重点対象に加え、誘客活動を展開する。

◎積極的な魅力発信を
県内温泉地はインバウンドの恩恵が大きい。草津温泉観光協会によると、同温泉の外国人客は増加傾向にあり、最近は全体の3~4%ほどを占めている。公衆無線LANサービスのWi―Fi(ワイファイ)の整備や、日本語と外国語が併記された看板の設置も進める。協会は「今はアジア中心なので欧米の観光客を増やしたい。温泉のほかにも新緑や紅葉など自然の魅力をPRしたい」と積極的に仕掛ける考えだ。
みなかみ町は台湾やタイからの観光客が多い。町観光協会の深津卓也代表理事は「温泉や雪が受けている。インターネットを駆使したデジタルマーケティングを強化する」と話した。
渋川伊香保温泉観光協会の大森隆博会長は、2月の圏央道の茨城県区間全線開通を好機と受け止める。「成田から渋滞に巻き込まれず、スムーズに来られるのは大きい」としている。
温泉地以外のインバウンド効果も。高崎市のホテルメトロポリタン高崎は外国人宿泊客が全体の約1割を占める。社員の英語教育を強化し、今月末には英語専用のホームページを開設する。
高崎経済大の大野正人教授は「群馬県は温泉があり、ポテンシャルは高いが、他県に比べれば、伸びは少ない。特性が違う、それぞれの観光地がどういうターゲットを狙うのか戦略的に考える必要がある」と話した。

 

【写真】ライトアップされる草津温泉の湯畑。外国人客に本県の温泉は大きな魅力だ=2日午後6時30分ごろ

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