4月に郷土芸能公演 日立武道館創建100年

茨城新聞
2017年1月19日

大正時代に東京の歌舞伎座を模して造られた日立市白銀町の日立武道館(旧共楽館)が今年、創建100年を迎えることから、市民団体を中心に各種記念事業が計画されている。伝統芸能の公演やシンポジウムなどを通して、「共に楽しむ」という創建時の理念とともに市民共有の文化財として同施設のさらなる活用と情報発信を図りたい考えだ。

同施設は1917年2月、同市の発展の礎を築いた日立鉱山の福利厚生施設「共楽館」として誕生。正面左右の唐破風(からはふ)の屋根や幅22メートルの大広間を持つ内部など、西洋建築の技術を取り入れながら伝統的な日本の木造建築様式を生かして建てられた。歌舞伎や歌謡ショー、映画会などを開催した。67年に市に寄贈され、武道館として柔道や剣道などの練習や試合場として使用されている。国登録有形文化財、日立市指定文化財。

記念事業は、同施設を文化の発信拠点にと活動するNPO法人「共楽館を考える集い」(石塚順一代表理事)を中心に企業や地域の代表らで、「共楽館創建100周年を祝う会」記念事業実行委員会(貴島光彦代表、委員15人)を組織して取り組む。

実行委員会では4月16日午前11時から、ふるさとの伝統芸能を楽しむ集い「郷土の芸能in共楽館」の実施を決めている。常陸大宮市の「西塩子の回り舞台」で演じる子ども歌舞伎を招く。日立風流物西町支部子ども鳴り物や佐々木光儀流津軽三味線「三絃会」も公演する。

記念パネル展や産業遺産を生かしたまちづくりをテーマとして記念シンポジウムも計画している。

17日夜に開かれた同実行委員会では公演プログラムやポスターなどについて話し合われた。貴島代表は「歴史的な建築物が未来に引き継がれることが重要。そういう意味でも多くの子どもたちに出演してもらい、市民とともに100年を祝いたい」と話した。

「郷土の芸能…」は入場無料だが、観覧希望者は往復はがきで〒317-0056 日立市白銀町2の22の28、「NPO法人共楽館を考える集い」宛てに申し込む。受け付けは2月13~28日。問い合わせは同集い事務局(電)0294(21)4884

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