大凧、連凧に初挑戦 「龍ケ崎とんび凧」研究会

茨城新聞
2016年12月30日

100年以上前から龍ケ崎市に伝わる和凧(わだこ)「龍ケ崎とんび凧」の継承と普及活動を続ける研究会が、大凧と連凧作りに初めて挑んでいる。完成した凧は1月に市内で開催される凧揚げ大会で初披露する。研究会の馬場英夫会長(69)は「当日は子どもたちの力も借りて凧を揚げたい。凧揚げを成功させて、とんび凧の新たな歴史をつくりたい」と意気込んでいる。

研究会によると、龍ケ崎とんび凧は明治期に、龍ケ崎町(現龍ケ崎市)の凧師によって考案されたとされ、トンビが羽を広げたような形をしている。図柄は昇り龍、金太郎、牛若丸があり、昭和30~40年代には同市を中心に盛んに揚げられていた。竹ひごと和紙のみで作られ、安定した浮力を得るため、左右に伸びる羽が後方に反っている。独特の反りは、羽の骨組みとなる竹ひごの厚みを端にいくに従って薄く削ることで生み出されるという。

研究会は2014年4月に発足。1987年に後継者が亡くなり、生産が途絶えていたとんび凧を復活させようと、かつてとんび凧を揚げた経験のある市民が集まり立ち上げた。これまでに、かつて作られていたとんび凧を参考にして復元に成功したほか、凧作り教室を開催するなど普及活動にも力を注いできた。

とんび凧に新たな魅力を持たせようと、研究会では今秋から大凧と、連凧作りに取り組んでいる。通常、とんび凧は、上下約47センチ、左右約72センチだが、大凧は上下約150センチ、左右約2メートル10センチと約3倍の大きさで作った。風に当たる面積が多くなるため、風の力で壊れないよう竹ひごに厚みを持たせた。連凧は、とんび凧を約50枚糸で結び、凧が約80メートル連なるようにした。和紙に糸を通す穴を開けると、強度が低下するため、竹ひご同士を糸で結んで連結する工夫を凝らした。

現在は大半が完成しており、試験飛行を重ねて、本番に挑む。馬場会長は「今までにはない大きさと数のとんび凧が大空に舞う。迫力のある光景を見てもらい、とんび凧に関心を持ってもらえれば」と話す。

凧揚げ大会は1月21日午前10時~午後2時、同市稗柄(ひえがら)町の牛久沼水辺公園で開かれる。

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