オーケストラ 身近に 群響の移動音楽教室70年

上毛新聞
2016年12月29日

群馬県に「地方オーケストラの草分け」とされる楽団があります。終戦直後に誕生した、群馬交響楽団です。「群響」の呼び名で親しまれ、みなさんも移動音楽教室でその演奏を聴いたことがあるでしょう。県民に支えられてきた活動は70年をこえ、本格的なオーケストラの演奏を身近で楽しめる場をつくっています。

群響は県内各地で児童・生徒向けの移動音楽教室を開き、オーケストラの文化を広げています。ほとんどの子どもは3年に1度、その機会があります。

12月上旬、高崎市内の四つの小学校(西、中居、京ケ島、南八幡)の児童約1200人を対象にした教室が、群馬音楽センター(同市高松町)で開かれました。この会場は群響の“本拠地”です。

披露したのはモーツァルト作曲の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、どこかで聴いたことがある曲が中心。クラシック音楽だけでなく、お祭りでおなじみの「八木節」も演奏しました。弦楽器や管楽器を紹介するために郷土の曲を選んだそうです。

群響の始まりは、戦後に文化を通じた復興を目指し立ち上がった市民オーケストラです。活動の一環で1947年に音楽教室が始まりました。これまでに600万人以上が鑑賞しています。すべての子どもがオーケストラを定期的に聴けるのは群馬県だけのシステムです。

年末年始は各地でオーケストラのコンサートがあります。演奏する人、聴く人が一体となることでコンサートの感動が生まれます。みなさんも会場に足を運んでみましょう。
◎演奏会スケジュール

これから聴くことのできる、群馬交響楽団の主な演奏会と曲目を紹介します。
■第524回定期演奏会(1月21日午後6時45分開演、高崎・群馬音楽センター)マーラー「交響曲第5番」など。指揮者・秋山和慶さん。
■第42回東毛定期演奏会(1月22日午後3時開演、桐生市市民文化会館シルクホール)マーラー「交響曲第5番」など。指揮者・秋山和慶さん。
■第525回定期演奏会(2月11日午後6時45分開演、高崎・群馬音楽センター)ドボルザーク「交響曲第6番」など。指揮者・下野竜也さん。
■第526回定期演奏会(3月18日午後6時45分開演、高崎・群馬音楽センター)ラフマニノフ「交響曲第2番」など。指揮者・大友直人さん。
■東京公演(3月19日午後3時開演、東京・すみだトリフォニーホール)ラフマニノフ「交響曲第2番」など。指揮者・大友直人さん。

【定演の料金】定期演奏会の一般料金は2100~4600円です。25歳以下で学校に通っている人は群馬交響楽団事務局(☎027・322・4316)へ申し込むと、1500~4100円の特別料金になります。学校に通っている人が対象の「スチューデントパス」という割引制度もあり、1年間で最大10回の定期演奏会を5000円で聴けます。

 

【写真】群馬交響楽団が開いた移動音楽教室。高崎市内の児童が本格的なオーケストラの演奏を楽しみました=群馬音楽センター

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