笠間で流鏑馬 農作物の豊凶占う

茨城新聞
2016年11月4日

笠間稲荷神社の「神事流鏑馬(やぶさめ)」が3日、笠間市笠間の笠間小前市道特設馬場で行われ、武家装束姿の射手が馬を走らせながら次々と矢を命中させ、詰め掛けた大勢の見物客を沸かせた。

同神社によると、鶴岡八幡宮、日光東照宮と並ぶ「関東三大流鏑馬」の一つ。農作物の豊凶を命中数などで占う儀式で、1950年から毎年実施している。

市道の260メートル区間に砂を敷いた特設馬場で、小笠原流弓馬術一門が3カ所の的を狙った。人馬一体の動きから見事に矢を当てると、見物客から大きな拍手が送られた。

栃木県益子町から祖父母と初めて訪れた黒沢賢人君(9)は「馬が速くて迫力があり、見られてよかった。自分もやってみたい」と楽しそうに話した。

占った来年の豊凶は「春先は平年並み、夏は天候不順、秋口は安定」(同神社)という。

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