「釣りキチ三平」原画も 那珂、矢口高雄さんの漫画展

茨城新聞
2016年8月11日

釣りブームの火付け役となった漫画「釣りキチ三平」で知られる漫画家でエッセイストの矢口高雄さんの原画や「矢口語録」を集めた「矢口高雄まんが展」(那珂市文化協会主催)が18日まで、同市古徳の市総合センター「らぽーる」で開かれている。15日は休館。

矢口さんは1939年10月、現在の秋田県横手市増田町生まれ。「釣りキチ三平」「幻の怪蛇バチヘビ」の2作品で74年に第4回講談社出版文化賞・児童まんが部門受賞。76年に「マタギ」で第5回日本漫画家協会賞大賞受賞。2009年には地域文化功労者表彰を受けている。

「まんが展」は那珂市と横手市が友好都市になっていることから、初めて企画された。横手市増田まんが美術館が所蔵する原画、復製画計95点、漫画の主人公らのイラスト入りの「矢口語録」11点、パネル類18点などを展示している。

原画は、故郷増田町の四季の風景を思わせる作品から、「釣りキチ三平」の主人公・三平が富士山を背景に河口湖でブラックバスを釣り上げる光景を描いた「河口湖とブラックバス」、精密な筆致でヤマメの群れを描いた「山女」など細部まで表現することにこだわった「矢口ワールド」が鮮やかな色彩で表現されている。 (萩庭健司)

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