旧尾見家、有形文化財に 文化審、主屋など3件答申 筑西

茨城新聞
2016年7月16日

文化審議会は15日、筑西市の旧尾見家住宅の主屋など3件のほか、大阪市のオフィスビル・リバーサイドビルディングや金沢市の天神橋など、29都道府県204件の建造物を登録有形文化財にするよう馳浩文部科学相に答申した。近く告示され、登録数は1万884件(県内は計279件)になる。

県内で答申されたのは、筑西市村田の旧尾見家住宅の主屋と神輿(みこし)蔵、薬医門。

主屋は江戸時代末期の1848年に建築。建築面積は約400平方メートル。位の高い来客用の「式台玄関」が設けられ、来客側の居室前には日本庭園があるなど生活空間と一線を画す。明治期には皇族が宿泊したという記録も残されている。

昭和前期に造られた神輿蔵は、入り母屋造り桟瓦葺(さんがわらぶき)で、正面に向拝(こうはい)を設けている。正面は鱗(うろこ)文様の銅板、側背面は石目調の鉄板で覆われ、旧尾見家所有の神輿を収めている。

薬医門は明治中期に建てられた。間口2・5メートルの一間一戸の門で、叉首(さす)組みの小屋に、かやぶき屋根。全体に金具を使用しない簡素な造りで、往時の屋根の状況を知る上で貴重な造りになっている。

周辺には創業300年の酒蔵、来福酒造や三所神社、県指定文化財の「石造五輪塔」があり、筑西市文化課は「一帯をうまく観光に活用し、にぎわいを創出できたら」と期待する。

所有者の会社経営、城真利子さん(68)は「家を残してきて良かった。今は住んでいないが、(昔の家での生活体験など)人の役に立つ形で活用できれば一番いい」と話した。

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