遊休農地30アール開墾 副都心も見える花の庭園

上毛新聞
2016年6月23日

ㅤ群馬県高崎市金古町の内金古地区にある遊休農地を利用した花の庭園が仮オープンし、話題となっている。小さな丘に300種2000株が植えられており、現在はスカシユリやヘメロカリスなどが見頃を迎えている。

ㅤ庭園は「花ファームKANEKO(カネコ)」。元非鉄金属鋳物の営業マン、堀内今朝雄さん(64)=同市金古町=が遊休農地約30アールを借り、5年前から少しずつ整備してきた。

ㅤ当初は桑の大木やシノがうっそうと茂る「ジャングル」(堀内さん)だったが、重機を持つ知人の協力を得ながら取り払った。土中から出てきた小石を積んだ約100メートル以上の石垣や総延長約500メートルの散策路、池を整備した。

ㅤ5月中旬に仮オープン、話を聞き付けた花の愛好家らが足を運んでいる。堀内さんは来春の正式オープンを目標に掲げており「まだまだこれから。研究を重ねて花を増やしていきたい」と意気込む。

ㅤ庭園は榛東村の新井と広馬場に挟まれた境界地の一角で、北側に蟹沢川が流れる。条件が良ければ東京・新宿副都心や茨城・筑波山も見えるという。

ㅤ年内は無料。開園は午前9時~午後4時。雨天時は閉園。