バンジーに続け!! 常陸太田の観光目玉にカートで街巡り

茨城新聞
2015年6月19日

夢のゴーカートで楽しく観光-。公道を走行できるレーシングカートの貸し出しサービスが21日、常陸太田市内でスタートする。普通運転免許証さえあれば誰でも運転OKで、市内の観光地を巡る新たな“足”として、観光客らの人気を集めそうだ。

レンタルカート店「竜神カート」(常陸太田市山下町)を運営するのは「HOIme(ホイミー)」(本社東京)。これまで県北エリア活性化を目的とした催しや企画提案などに関わってきた実績があり、「新たな観光の目玉の一つ」としてレンタルカート事業に参入した。同市では“バンジージャンプ効果”で竜神大吊橋を訪れる観光客が増えていることから、竜神カート広報担当の保科洋以智さん(37)は「大吊橋までの道のりも楽しめる仕掛けを考えた」と話す。

カートは長さ約2メートル、幅約1メートルで、エンジンは50cc。ヘッドライトやウィンカーなど保安部品も完備。車両登録区分で「ミニカー」に分類され、青色ナンバーで合法的に公道を走れる。操作方法などは「遊園地のゴーカートとほぼ同じ」(保科さん)だという。

法定速度は時速60キロで、高速道路などは走行できない。運転には普通運転免許証が必要だが、ヘルメット着用の義務はないといい、保科さんは「リアルな道路の感触や豊かな自然をストレートに感じられる。風を切って走る爽快感を味わってほしい」とPRする。

同市も「観光の一つのツールとしてPRしていきたい」と、バンジージャンプに続く観光振興の新たな起爆剤として期待する。今後の観光部門でのタイアップなども模索中だといい、「街中を走るだけで注目も集まる。市内周遊の移動手段の一つとして、まちおこしにも最適ではないか」と歓迎ムードだ。

竜神カートは10台用意。レンタル料金は1時間3千円から。オープン初日の21日は、大吊橋まで記念のパレードを行い、お披露目する予定だという。

問い合わせ、詳細は竜神カート(電)0294(33)9680、ホームページhttp://www.ryujin-kart.com/ (朝倉洋)

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