境内染める薄紫色 茨城・笠間稲荷、藤が見頃

茨城新聞
2022年5月6日

茨城県笠間市笠間の笠間稲荷神社で、樹齢400年を超える藤の花が見頃を迎えた。爽やかな香りを漂わせた薄紫色の花が参拝者らを楽しませている。

神社境内には「八重の藤」と「大藤」の2株があり、ともに県の天然記念物に指定されている。「八重の藤」は花がブドウの実のように集合して咲く珍しい品種で、「大藤」は花の穂の長さが約1.5メートルに達するなど県内一の大きさを誇る。毎年5月上旬ごろに満開を迎え、藤棚の周囲は撮影スポットとなっている。

水戸市の会社員男性(31)は「笠間稲荷の藤を見るのは初めて。花の紫色と葉の緑が青空に映え、神社の朱色とも美しい対比をつくり、素晴らしい」と笑顔を見せていた。