親鸞の孫・如信と茨城、つながり紹介 人物像迫る 茨城県立歴史館 1月30日まで

茨城新聞
2021年12月18日

浄土真宗の開祖である親鸞(しんらん)の孫・如信(にょしん)を紹介する企画展「親鸞を継ぐ-如信をめぐる遺宝-」が、水戸市緑町の県立歴史館で開かれている。茨城県内に伝わる如信に関係する史料約40点を展示。茨城と如信とのつながりを紹介し、その人物像に迫る内容になっている。1月30日まで。

如信は、鎌倉時代に奥州大網東山(おうしゅうおおあみひがしやま)(現在の福島県泉崎村)を中心に、念仏の教えを人々に説いたとされ、1300(正安2)年に金沢(現在の大子町)で亡くなった。会場内は全3章に分かれ、親鸞と如信、如信ゆかりの願入寺(大洗町)、願入寺を保護した水戸藩2代藩主徳川光圀などについて紹介している。

目玉は、如信の彫像2点。願入寺所蔵の座像「如信上人座像」は木造で、背面の刻銘から1700(元禄13)年に造られ、光圀が寄進した像であることが分かる。法龍寺(大子町)所蔵の座像「如信上人座像」は土で造られた肖像彫刻で、こちらも光圀の寄進銘が記されている。

午前9時半~午後5時。年末年始(12月29日~1月1日)、月曜休館(1月10日は開館し、翌日休館)。入場料一般350円、大学生180円、満70歳以上170円。高校生以下など無料。問い合わせは同館(電)029(225)4425。

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