2年ぶり、山頂で安全祈願 「密」避け、那須岳開山祭
下野新聞
2021年5月9日
本格的な登山シーズンの到来を告げる「那須嶽(だけ)神社開山祭」が8日、那須町湯本の那須岳山頂(茶臼岳、1915メートル)で行われた。山頂で実施するのは2年ぶり。新型コロナウイルス感染症対策として「密」を避けるため、神事のみ行った。
例年は警察や消防、山岳関係者、登山客ら約300人が集まる伝統行事。昨年は標高1462メートルの峠の茶屋駐車場近くの登山道で実施した。
この日は晴れ渡る青空の下、那須温泉神社の人見文治(ひとみふみはる)宮司(56)が1人で神事を執り行った。時折体が浮くような強風が吹く中、居合わせた登山客約20人が静かに見守った。
福島県白河市東釜子本町、酒類製造業有賀裕輝(ありがひろき)さん(30)は「コロナ終息や那須の人の健康、登山者の安全を祈った」と話した。
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