丑年モーすぐ 大田原 藍染めの壁掛け
下野新聞
2020年12月9日
江戸末期から続く大田原市黒羽向町の老舗の藍染め店「紺屋」で、来年のえと「丑(うし)」を描いた壁掛け作りが終盤を迎えている。
壁掛け製作は48年目。現在は8代目の小沼雄大(おぬまゆうた)さん(35)がデザインから染色、天日干しまでを1人で担う。今回の絵柄は福島県会津地方の郷土玩具「赤べこ」をモチーフに、縁起の良い吉祥模様をあしらった。「赤べこは疫病退散や厄よけの縁起物。新型コロナウイルス収束を願い、デザインを考えた」と小沼さん。
本格作業は11月末から。店舗東側の那珂川に近い作業場では8日、冬晴れの下、天日に干された藍染めの生地が風に揺れていた。
乾いた後は、長さ8メートルの生地を縦76センチ横48センチに切り分け、仕上げる。約200枚作る予定。同店やオンラインショップで販売する。小沼さんは「正月から飾ってもらい、良い1年になるよう願ってほしい」と話す。
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