1800鉢、菊の“競演” 古河 目玉は「五重塔」 15日まで
茨城新聞
2020年11月5日
古河市菊花会(青木基一会長)が育てた菊を披露する「古河菊展示会」(市観光協会主催)が3日、同市駒羽根のネーブルパークふれあい広場で開幕した。黄や白、赤など色とりどりの花々がさまざまな飾り付けで会場を彩り、来場者を楽しませている。15日まで。
目玉は5人の会員の合作「五重塔」。黄色の小菊が塔の屋根を飾る。出展した会員23人で作品に仕上げた「筑波山」は、紅葉と冠雪する姿を100鉢以上で表現した。このほか1本の苗に3輪を咲かせる「盆養」やハート形のアーチ、鳥やチョウなどの形に整えた約1800鉢を展示した。
例年は「古河菊まつり」として開いていたが、新型コロナウイルス感染防止のため、会期を短縮して審査会を中止し、名称も展示会に変えた。展示会自体も中止の方向だったが「どんな形でもやりたい」と出展者たちが熱意を訴え、開催にこぎ着けた。
会場には午前中から多くの市民が訪れ、観賞したり即売された菊を買ったりしていた。栃木県野木町南赤塚、猪俣文江さん(66)は「育てた人の苦労が、きれいな花から伝わってくる。とても楽しめた」と笑顔を見せた。
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