《がんばろう!草津》草津温泉スキー場 滑り出し上々

上毛新聞
2018年12月17日

1月の草津白根山の本白根山噴火により営業範囲を縮小した草津温泉スキー場(草津町)が15日、今シーズンのオープンを迎えた。風評による来場者の減少も懸念されたが、家族連れなど350人が訪れて初滑りを満喫=写真。関係者は「予想以上の来場。新たなスタートとなった」とほっとした表情を浮かべた。
この日オープンしたのは「ファミリーゲレンデ」。傾斜が緩やかで子どもや初心者にも人気のコース。スキーやスノーボードを楽しむ家族連れの楽しそうな声が響いた。
神奈川県海老名市から訪れた大厩(おおまや)まかなさん(10)は「雪がふわふわで気持ちいい」と笑顔。母の浩子さん(39)は「毎年のように来ているが、昨シーズンは噴火が怖くて来られなかった」と明かし、「にぎやかなゲレンデを見たら安心した。来てよかった」と話していた。
同スキー場は噴火による噴石で山頂付近のゲレンデにいた12人が死傷。上級者向けの「本白根ゲレンデ」を閉鎖、ロープウエーも廃止した。当時の草津国際スキー場から名称変更し、町や運営する草津観光公社が開業の準備を進めてきた。
公社の長井英二社長は「予想以上に多く来場していただき、新しいスタートを切ることができた。来場者に楽しんでもらえるよう努力していきたい」と話した。スキー場は全部で五つのゲレンデに6コースがあり、積雪状態を見ながら順次オープンするという。