全スキー場、滑走OK 雪質上々、入り込み期待 県内

上毛新聞
2016年1月26日

県内全域で18日から降った雪により、雪不足に悩んでいた県内の24スキー場は、22日までに全て滑走可能となった。例年より1カ月遅い本格的なシーズンイン。各スキー場は大雪後初の週末に際し、「これからが勝負」と気合を入れている。
水上宝台樹スキー場(みなかみ町藤原)は22日までに、ゲレンデの積雪が1メートルに達し、23日から全面解禁を予定している。林勝久事業所長は「例年はクリスマス寒波が訪れる12月下旬からが本格シーズン。団体客が増える時期を前に降雪があって良かった」と胸をなで下ろした。
22日に同スキー場を訪れた金田友美さん(38)=太田市新島町=は、家族5人で初滑りを楽しんだ。「毎シーズン年末からスキー場に来ているので、待ちに待ったという気持ち。シーズン中に何度か行きたい」と話した。
オグナほたかスキー場(片品村花咲)は、今月中旬までに滑走可能だったのは山頂付近のみで、ゲレンデ内で来場者を車で送迎していた。石井薫事業所長は「今週の降雪で最盛期のパウダースノーを確保できた」と喜ぶ。
「日本一小さなスキー場」を自称する赤城山第1スキー場(前橋市富士見町)は、スノーエスカレーターを23日から稼働する。塩原勲所長は「大寒波で道路が通行止めになることだけが心配」と話す。
県スキー場経営者協会によると、協会加盟の20スキー場は「いずれも今週の降雪により雪質は上々」とし、スキーヤーらの入り込みを期待している。