「皇后居室」で桃の節句 日光、つるしびな20点展示

下野新聞
2018年2月27日

 日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で、子どもたちの健やかな成長を願う「桃の節句 つるしびな飾り」展が開かれている。今年は初めて大正天皇の妻、貞明(ていめい)皇后の居室などとして使われた部屋で展示している。3月11日まで。

 桃の節句に合わせて開催しており7回目。昨年までは公園内研修施設で展示していたが、見学ルート上の歴史的建物で初春らしい雰囲気を味わってもらおうと、会場を「皇后御座所・御寝室」に変更した。

 26日は会場に来園者が次々と訪れ、地元のちりめん細工教室「まゆ」の生徒が古布を使って手作りしたつるしびな約20点の華やかさと、優美な御用邸の景観にうっとりと見入っていた。27日は休園となる。

 まゆ主宰の同市稲荷町1丁目、ちりめん細工作家高見節子(たかみせつこ)さん(67)は「由緒ある部屋で作品を展示することができて感激。この場所を多くの人に知ってもらいたい」と話していた。

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